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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

故郷の雨  ――淡路市長――   門 康彦

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        目次

故郷の雨 1 ――淡路島雑感

プロフィール


故郷の雨


少年


故郷淡路を想う


亡母 門ミユキの想い出


老人の世界


正義について


バーベナ淡路との出会い


バーベナ淡路、五才の誕生日を祝す


新生、淡路県民局


島人の子守唄


淡路島の将来を創造しよう


永遠に爽やかに 五周年を祝す


洲本ロータリークラブ例会 メッセージ


正論 洲本講演会メッセージ


日本会議兵庫県本部総会 メッセージ


市町合併について


第二十一回心の生涯学習セミナー メッセージ


南淡町立浮体式多目的公園竣工式 メッセージ


風土工学委員へのメッセージ


新生淡路県民局の行動理念について


淡路文化会館に望むこと


宅建あわじの更なる飛躍を


「まがたま」に託す言葉


故郷淡路に降る雨


兵庫・神戸のタウン情報誌センター


神話の故郷の自由な風と矜持


淡路島は何処へ


母校の移転・改築を終えて


津名高等学校八十一周年記念講演概要


三島博士顕彰会講演概要


平成十三年度淡路創造大学公開講座講演概要


「新・淡路県民局長に聞く」


視点見直し、志は高く


あとがき


故郷の雨2 ――淡路市雑感

 

 生家の改築

 旅立ち

 産経新聞  「私言独見」

 美しい淡路市(島)を目指して

 地域創りについて

 淡路市誕生

 67人の議会 第2回市議会 淡路市長施政方針


 一ヶ月経過 職員へのあいさつ

 淡路市誕生記念式典 式辞

 28人の議会 第3回淡路市議会開会あいさつ

 平成18年 仕事始め挨拶概要

 平成18年 年度当初挨拶概要

 初代淡路市長になって思う事

 平成19年 仕事始め挨拶概要

 広報淡路 就任挨拶

 市町村合併について

 一年経過挨拶

 敬老月間

 介護保険制度

 街創りの視点

 謹賀新年

新生淡路市の学校教育施設の未来

 組織の見直し

 淡路市2年目

 平成19年新年ご挨拶

 首長2006年の抱負を語る

 トップインタビュー

 兵庫ジャーナル 「この人」

 これからの淡路を考える

 津名ロータリークラブ週報

 津名高校同窓会が目指すべきもの

 津名高校に吹いた微風

 「縁(えにし)」~淡路市創世一周年記念「淡路島薪能」に寄せて

 祭りのあと(伊弉諾神宮薪能異聞)

 フラへの誘い ご挨拶

 誰にも見せない涙

 長沢アートパークパイロット事業 序文

 新たな旅立ちにあたって

 心に咲く花(第26集花蜜柑によせて)

 言葉の裏に心有り

 地域文化の継承

 国際ソロプチミスト淡路記念誌 祝辞

 淡路市国際交流協会会報誌「創刊号」

 挨拶 バーベナ淡路10才の誕生日を祝す

 平岡節郎先輩の喜寿を祝う挨拶

 五斗町まちづくり協議会へのメッセージ

 故郷の伝統芸能に未来を見る

 東京淡路会への挨拶

 「淡路市ふるさとづくり」運動 ご来場のお礼

 淡路市ホームページ挨拶

 東京淡路会 「謹賀新年」

 市老連淡路 挨拶

 名古屋淡友会「淡路市、旅立ちそして未知との遭遇」

 戦略調査への期待

 風土工学について

 明石海峡大橋の無料化とは?

 淡路市 地域経営 哲学(メモ)

 淡路市の今後 「他山の石」

後書き(門下市塾序文)

故郷の雨 3 ―― 淡路島市への道

そして プロローグ

平成19年12月28日御用納め挨拶要旨

平成20年1月4日 仕事始め挨拶概要

絵葉書――淡路市を考える会

年頭挨拶 2008年

美しい淡路を目指して

お前に任せた

それぞれのうた(花蜜柑 第二七集に寄せて)

出会いと別れ

津名の昔ばなし刊行に寄せて

広報淡路 20年新年ご挨拶

第二回 淡路島薪能に寄せて

爽やかな自負

北淡路に風は吹くか?

メッセージ

淡路島市への道

栄光と蹉跌 昭和43年4月~昭和46年3月勤務 事務室・門 康彦

神戸の壁の説明責任

淡路市の公共施設の見直しについて。

西川光二郎小伝。

「記憶の無い同級生」津名中学校第一回卒業生 門 康彦

淡路市の国際交流について ―長沢アートパークの歴史的意味―

遅れてしまった返事

淡路市のゾーニングについて

トマト 平成20年 夏

遅れてしまった返事2。

遅れてしまった返事3。

四年目の秋 淡路市長 門 康彦

真実(20.10.20市長訓示概要)

【トップインタビュー】◇2期目に向けた課題を整理=門康彦・兵庫県淡路市長

三国志展に想う

平成20年  年末の挨拶概要。

謹賀新年  淡路市長 門 康彦

平成21年新年の挨拶 淡路市長 門 康彦

傘寿の賀の祝いに寄せて  淡路市長 門 康彦

卒寿を祝す  淡路市長 門 康彦

天然党の伝説

感謝。

時代認識

美しい淡路市を目指して

事の本質

財政再建

自治体財政

ごあいさつ ――長沢アートパーク 2008レポート――

東京雑感

後輩達への新生淡路市2期目抱負。   淡路市長 門 康彦

淡路市の観光資源等について。

推薦文  特殊と一般 「歴史(普遍)への道」  淡路市長 門 康彦

人は何故、山に登るのか?

淡路市の地域創りについて

北淡文苑四十周年を祝す   淡路市長 門 康彦

島の不思議な物語。「門下市塾考。」

故郷の雨 4

故郷の雨4とは?

ふるさと創生事業の総括。

淡路市子ども議会の答弁要旨   H21.10.31

流れの外で

平成21年年末の挨拶。〈概要)

平成22年年始の挨拶。(概要)

津名学としての矜持。

上下水道事業について。

淡路市の施設整備等について。(バランス整備)

淡路一市について。

淡路市の組織について。

平成22年2010・3月31日挨拶概要。

平成22年2010・4月1日挨拶概要。

淡路市の文化行政(黎明期)について。

心は少年(ウオーターアンドライフ。マイワールド)淡路市長 門 康彦

津名高等学校90周年を祝す。

淡路青年会議所・島民討議会に期待する。 淡路市長 門 康彦

淡路市の近況報告   第15回生 門 康彦(淡路市長)

淡路市の将来像の前に

淡路少年少女発明クラブ創立20周年を祝して  淡路市長 門 康彦

夕張希望の杜に学ぶ。

誰が為に法律は有るのか?

島の不思議な物語外伝。

淡路環境未来島構想について(国生みの島からの日本再生)

津名高校創立90周年記念式典挨拶。   H22.10.10.13時30分~

「淡路市の閉塞感を打ち破るには?」

平成22年私的軌跡。

平成22年淡路市の公的軌跡。

平成22年年末の挨拶。(概要)

平成23年年始の挨拶。(概要)

責任の所在について。

地方自治。

淡路市の事業仕分け作業について。

淡路市を考える会2011年新春号について。

街創りの一手。

「共に生きましょう」淡路市長 門 康彦

市長からの便り(5月) 皐月晴れ 呑んで元気な 鯉のぼり。

淡路市東北関東大震災支援物資等輸送隊の出発式にさいしての挨拶概要。

市長からの便り(6月) 雨舞いて 緑が薫る 島の郷。

母校の卒業式に見た事。第15回生 門 康彦

関西看護医療大学への期待  淡路市長 門 康彦

市長からの便り(7月)短冊に 込める願いも 七回目。

淡路市の合併の意義。

市長からの便り(8月)  迎え火を 灯す手元に 蛍舞い

明石淡路フェリー㈱についての経過等。

淡路市要覧「はしがき」

世界平和観音像について。

市長からの便り(9月) 砂浜の  歌声消えて  島に秋

先輩と後輩の小考。

その時

市長からの便り(10月) 青空を 住処に浮かぶ 赤とんぼ。

自治基本条例について

故宮に想う。

市長からの便り(11月) 紅葉に 抱かれて眠る 狐狸の里。

行政の事業執行手法について。

市長からの便り(12月)七歳の 別れと出会いの 師走かな。

「歴史有る日伯協会に感謝して」 淡路市長 門 康彦

淡路市の教育についての私見。

淡路市市勢要覧。 淡路市長 門 康彦

平成23年の終わりにあたって。

広報淡路新年のごあいさつ(H24)「いつかきっと 帰りたくなる 街創り」を目指して。

淡路市ホームページの挨拶

市長からの便り(2月)  巡りくる 出会いの月は 愛おしい。

伝えるという事。

市長からの便り(3月)弥生尽 去りゆく人に 言葉無し。

海峡・明石に降る雨はーーー。

平成24年度施政方針に当たって。 H24.1.27.

市長からの便り(5月) 母の日に 涙の味の ほろ苦さ。

「いつかきっと帰りたくなる街づくり」について。  15回生 門 康彦

平成24年度事務等執行にあたって。 H24.4.2(部長級会議等資料)

市長からの便り(6月) 学び舎に 歌声響き 街甦る。

平成24年度の事業推進にあたって。 H24.5.1

市長からの便り(H24.7) 信長の 気持ちが分かる 天の川。

説明とは?

市長からの便り(H24.8)葉月の陽 目に染みてこそ ありがたい。

市長からの便り(H24.9)山里に はや紅葉の 勇み足。

「新生・淡路市と共に」 淡路市長 門 康彦

市長からの便り(H24.10月) 思い出は 微かに揺れた 祭りの灯。

定住自立圏構想とは。

市長からの便り(H24.11) 国生みの 島に生まれて 星となり。

平成の南海地震に備える。 淡路市長 門 康彦。  H24、11.

市長からの便り(H24.12)凛として 月が凍てたる 島の冬。

VALUATION。

H24.12.28御用納め。

広報淡路新年のごあいさつ(H25)  世界的観光立島・淡路市の夢を咲かそう。

H25・1・4職員への挨拶 (世界的観光立島・淡路市の夢を咲かそう)

市長からの便り(H25.2) 雪降らぬ 故郷の地に 槌音響く。

説明責任を果たす。

市長からの便り(H25.3)吹く風と 緑の香り 安らぎ楽し

淡路市「いつかきっと帰りたくなる街づくり」 淡路市長 門 康彦

岩屋地区市民への手紙

3期目の抱負 淡路市長 門 康彦

市長からの便り(H25.6月) 散る雨に 里の安寧祈願して そっと手を出す。

市長からの便り(H25.7)天と地を 海が隔てて 夏が来る。

市長からの便り(H25.8)蝉しぐれ 夏の日差しに 島甦る。

市長からの便り(H25.9)波に聞く 名残の夏の 恋時雨。

故郷の風「辛坊治郎さんの怒りに学ぶ」

故郷の風「想い」

故郷の風「市名について」

市長からの便り(H25.10)青空に 紙飛行機が 震えてる

故郷の風「勘違い」

洲本オリオン(映画館)の休館に想う。

故郷の風「拍手」

市長からの便り(H25.11)花ありて 河内の里に 歌声響く

淡路島エネルギー持続、次の一手。

市長からの便り(H25.12)波の華 寄せては去りて 浜に咲く

淡路市の国際交流について。 2013.10.9

淡路市合併10年の検証に向けて   淡路市長 門 康彦

「心は少年」 淡路市長(兵庫県) 門 康彦 <市政・マイプライベートタイム  平成26年1月号>

カフカの城(未定稿)

市長からの便り(H26.2)建国の 記念を記す 寒き月

市長からの便り(H26.3)淡路島 山に化粧の 山桜

尾崎小学校閉校式 挨拶概要 平成26年2月22日

平成26年3月 贈る言葉

市長からの便り(H26.5) 陽を浴びて 太陽光発電 フル回転

市長からの便り(H26.6)吉兆の 雨に託して 一人舞い

市長からの便り(H26.7)天と地に 祈る思いに 上下無し

平岡節郎先生著「淡路の生んだ偉大な俳人、政治家・永田青嵐」に寄せて。 淡路市長 門 康彦

市長からの便り(H26.8)太陽を 語りて若人 弾け飛ぶ

志筑川放水路(完成式典挨拶要旨) 2014H26.6.25

裏千家前家元 千玄室大宗匠(せんげんしつだいそうしょう)歓迎挨拶要旨

「さまざまなこと」裏千家・千玄室大宗匠・講演概要聴取 2014.6.29

市長からの便り(H26.9) 秋来いと 勇んで跳ねる 赤蜻蛉

錦織圭の敗戦に想う  2014.H26.9.9.AM6時(日本時間)

淡路市の事業仕分け(事業見直し)について。2014.H26.8.3

市長からの便り(H26.10) 沈みゆく 夕日に語る 逸れ鳥

市長からの便り(H26.11)空青み 吹き来る風に 涼を問う

晴天の霹靂(惜別の詩)

市長からの便り(H26.12)夜空澄み 星影冴える 島の冬

広報淡路新年のごあいさつ(H27) 新生淡路市10回目のお正月

北淡国際活断層シンポジューム2015レセプション・パーテイー歓迎挨拶(概要)

市長からの便り(H27.2)年数え はっと驚く 誕生日

市長からの便り(H27.3)白球に 夢を追いかけ 乙女飛ぶ

2015H27.4.1新規採用職員事前研修挨拶概要 2月28日(土)8:30~

淡路地域活性化事業協同組合設立挨拶概要 2015H27.3.2.15時~

人権文集「こころ」に寄せて 淡路市長 門 康彦  2014.H26・12

号泣議員の夜店

新教育長制度に思う。 2015H27.4.1~

市長からの便り(H27.6)山桃の 懐かし匂い 今何処

淡路島考(兵庫県地域創生条例) 2015.H27.6

島の不思議な物語(酒鬼薔薇・絶歌の波紋)

淡路市合併10年の検証(将来負担比率)

市長からの手紙(H27.8)島人の 願い叶えて 船走る

淡路市合併10年の検証(富島土地区画整理事業)

市長からの手紙(H27.9) 夕焼けに 染まって家路 急ぐ子ら

市長からの手紙(平成二七年十月)巡りくる 季節の風に 風車舞う

淡路市合併10年の検証(冊子)挨拶 淡路市長  門(かど) 康彦

広報淡路新年のごあいさつ(H28)

2016年平成28年1月4日(月)9時挨拶概要

平成28年賀詞交換会挨拶概要 2016.1.6.10時半~

阪神淡路大震災21年追悼事業挨拶概要 2016.H28.1.17 5時46分~

市長からの手紙(H28.2)父の齢 遥かに超えて 冬路行く

淡路市公共施設整備(庁舎関係)について 2016.H28.2.20 門康彦

三島由紀夫への試論 1970.S45年11月 門 康彦記

市長からの手紙(平成二七年十一月)五弁散り 涙の中に 花一輪

市長からの手紙(平成二十七年十二月)砂塵舞う 島の浜辺に 心静か

市長からの手紙(H28.3)別れの季 波間に霞む 島の春

市長からの手紙(H28.5)はれという 二文字が似合う 皐月空

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  1. 2007/10/23(火) 20:50:27
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プロフィール

門 康彦   淡路市長

昭和21年2月24日生
本籍・淡路市志筑 父親出生地・淡路市遠田
昭和39年3月 兵庫県立津名高等学校卒業
昭和43年3月 関西大学文学部哲学科卒業
昭和43年から 三原高校 淡路教育事務所 教育委員会 財政課勤務
昭和59年4月 農林水産部総務課経理係長
昭和62年4月 総務部財政課課長補佐
平成 元年4月 総務部財政課副課長
平成 4年10月 総務部財政課参事
平成 8年4月 土木部次長
平成11年4月 企業庁管理部長
平成12年4月 県企業庁管理局長
平成13年4月 淡路県民局長
平成15年4月 兵庫県代表監査委員
平成17年5月 淡路市長

【趣味】 読書 空手(4段)ゴルフ
【信条】 「心は少年」
【好きな人物】 土方歳三 ジェームス・ディーン
【著書】 詩集『砂楼の伝説』
    エッセイ『故郷の雨1』
    エッセイ『故郷の風1』
    エッセイ『故郷の雨2』 その他


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文藝春秋12月号同級生交歓

門康彦 淡路市長
冨田佳宏 神戸大学大学院教授・学長補佐
近野正義 神戸国際会館監査役
高田貴代志 兵庫県立津名高等学校教諭
  1. 2007/10/23(火) 21:04:14
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故郷の雨

混沌があった
宇宙の広がりを存在を
ひとりになって
とめどない疲れがあった

静寂の淵を
襲いくる目眩や
避けえぬ嘔吐の衝動をになって
沈黙がゆっくりと
どこまでも沈んでいった

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あれは遠い日
果てしなきデカダンの雨
降りし日
ひたひたと倦怠の足音
響きし日

沈潜の彼方
不明瞭な空間に
それらひとつひとつを見失い
怒りが彼方から
音もなく近づいてくる
今日この日
悲しみが通りすぎ
さみしさがゆく

ただ一度
本当のことを言うために
疲れと倦怠のなか
暗闇の沈潜に思いをはせ

過ぎし日しのぶ
今日
恥辱の里に
しとしとと
幻の雨が降る

        ふかいあさ 創刊号
  1. 2007/10/23(火) 21:07:00
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少年

砂塵の彼方
めくるめく深淵が
そうだというのか
海原の向こう
とめどない宇宙が
そうだというのか

廃屋の傍に立ち
降りしきる雨を
すかして眺めれば
笹百合の咲く谷間
雨の中
右手に食べかけの果実
左手を風にひらひら翻えさせて
少女が見えた

kadosan te
俺のものだったか
お前のものだったか
あるいは少女のものだったか
誰が知ろう

怒りが怒りをはらんで
昨日を生んだ
あれは果てしない
少年達の乱舞だったか

疎水の流れに秋深く
漂よう落葉が
そうだというのか
乾いた歩道に流星ひとつ
舞う残り火が
そうだというのか

今また
さわやかな一条の沈黙が
暮れる藍色の景色に
語りかけ
引かれゆく船人さながら
様々な相克の影に
夢を見る

枯れた大平原や
白い海
赤い山々
微かなかすかな
死者の子守唄が流れる異国の地
それが
そうだというのか

ひとりひとりの
虚妄の乱舞が
あれほどまでに唄いあげた
あれは ひととき
少年達の乱舞だったか
  1. 2007/10/23(火) 21:19:25
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故郷淡路を想う

 行間の密度と言う言葉がある。書かれている言葉よりもその言葉の裏の意味、また言葉と言葉の間、何も書かれていない空間にある凝縮された意味とも解釈されている。

 時は三十数年前、所は京都、銀閣寺から哲学の小径を経て南禅寺、西下した鴨川の三条河原で学生とやくざの乱闘事件が有った。祭りの宵で双方三十数名が入り乱れての派手な喧嘩で機動隊まで出動したが、当初、劣勢であった学生が勢いを取り戻してからの反撃は見事なものであったが、その要因は作戦にあった。三条大橋から駆けつけるやくざに対して、一旦、御池大橋まで退却し態勢を立て直して迎撃したのであったが、一人の先輩だけ下がらずに向かって行った者が居た。当然、怪我は大きく誤解の遺恨が残った。病院で彼は何も語らなかったが、仲間が逃げたという思いをずっと持ち続けていた。一方、組織だって行動しやくざを蹴散らした仲間達は、彼の行動に批判的であった。

 何年か後の再会時に、ある意味での誤解は解けたのだが、その時以来、私は「川の流れは両岸から見なければならない」という事に留意している。派手なパフォーマンスで突っこんで行った方か、冷静な判断で下がった方が、答えの正解は無い。

 それぞれの価値観で、見る方角で、視界が全く違う時が有る。川の流れは、まさに黙して語らぬ行間の密度そのものにも見える。
bridge b                              さて、淡路島は鳴門と明石海峡の架橋そして本土導水により、物理的に島でなくなり、過疎、少子、高齢化の加速する地域です。過疎、少子、高齢化を敵視する視点もあるがそれを逆手にとって未来を創造する方法も有り、量を質に変え高める事により展開を開く事が可能です。冷徹な分析と冷静な作戦、そして高い志が必要です。

 故郷淡路の喫緊の課題、市町合併は、シジフォスの神話に似ている。誤解が誤解を生み混沌模糊としている。私の合併についての意見に「局長の意見は悲観論」と言う人がいる。相手を懐で受け止める余裕が感じられない。人間が儀礼として動物と違う特質である挨拶が出来ない人がいる。さらに自分と意見の違う人には、意識的な無視をする。寂しい文化である。今こそ多様なる視点と価値観、そして断固たる決意をする時であり、淡路の近い未来は今の行動にかかっている。高い志と、思いやりの行動を持たねばならない。
  1. 2007/10/23(火) 21:23:41
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