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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

遅れてしまった返事

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まずは、2年以上遅れてしまった返事に謝罪します。

貴方の意見、提案などの概要は、私なりにこう理解しました。

「目指すものは、「福祉と芸術の融合」。学んできた空間芸術など現代美術の表現を、新市になり、旧町では出来なかったことが出来るのではないかと期待しています。
人が訪れる、オープンな福祉環境の創出。淡路市在住の方で、素晴らしい技術を持った方、或いは、埋もれた芸術家を発掘し、住民と協調して事業の推進を図りたい。
その為の視察研修なども、積極的にさせて欲しい。
淡路島はいい島です。私は自分を育ててくれた環境に深く感謝します。」

正直、何と素直な、合併への期待と思いました。

こうした意見を大事にしなければ、淡路市の未来はないと思っています。

身近に有る素晴らしいものを素直に理解すること、友人、知人を応援すること、そして協同協調して地域づくりに努める事が、淡路市の美しい未来に繋がります。

そうした余裕の有る心から、芸術が生まれそして福祉の芽が育つと信じます。

高齢者や、弱者などへの思いやりは、人が動物と違うところです。

少子、高齢、過疎という現状、西、東海岸に散在する人口、そして、何よりもこれまでの事業努力が国の制度変更で、財政的に行き詰まるという現実を抱え、その解決方法を模索しながらの行財政運営を強いられている淡路市にあって、身の丈に合った淡路市の福祉の確立が急がれます。

まだまだ、淡路市の福祉の現状すらきちんと検出できているかと言うと、疑問です。

市自体が過渡期の現状の中では、走りながら、考え、行動することが求められます。

結果として、失敗に終わる事も有りますが、今は、減点を恐れず、得点を積み重ねる努力をすべき時です。

これからも、まだまだ長い道程ですが、共に、「美しい淡路市」を目指して頑張りましょう。宜しくお願いします。

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  1. 2008/08/07(木) 21:16:25
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淡路市のゾーニングについて

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目標、そして夢は、「美しい淡路市」。

 そのコンセプトは、コミュニティーの整備再構築と観光を基軸とした活性化の推進です。合併協議会における、津名郡5町まちづくり計画新市ゾーンイメージは、岩屋地域は、ゲートシティーゾーン。北淡東浦地域は、海と大地の恵みゾーン。一宮地域は、歴史の恵みゾーンであり、国生み文化ゾーン。そして津名地域は、都市機能集積ゾーンとなっていました。

 それを基本的に引き継ぎ、市総合計画では、淡路のウエルカムシティーゾーンとして整備方針を決定しました。

 平成13年、私が、総合事務所としての淡路県民局の初代局長であった時、淡路島の風土資産125点を選定しました。景観とは、十年、形態変化に伴い変貌する。風景とは、百年、壊されずに残る。そして、風土とは、千年、心象風景として残るものとされています。そして、その内、51点が、淡路市にあるものでした。

 岩屋地域には、10点。絵島、明石海峡大橋、石屋神社、国営明石海峡公園、県立淡路島公園、松帆の浦、岩屋港、恵比寿神社、開鏡寺、岩屋温泉。

 北淡地域には、7点。太陽の道、簡易保険保養センター、浅野公園、常隆寺山、江崎灯台、景観園芸学校、カントリーメイツ牧場、震災記念公園。

 東浦地域には、11点。花さじき、妙勝寺、温室団地、世界平和観音像、夢舞台、東浦バスターミナル・浦海浜公園、東浦サンパーク、事代主神社、本福寺、仮屋漁港、吹き戻し。

 一宮地域には、10点。伊弉諾神宮、国生みマラソン、尾海水浴場、文化会館、香りの公園、巨石信仰、線香産業、多賀の浜、廻船問屋住田家、夫婦めぐり、パルシェ香りの館。

 津名地域には、13点。湧水(御井の清水)、東山寺、佐野運動公園、オノコロ、静の里公園、物産館、七福神巡り、しづかホール、茶道、志筑バスターミナル、伊勢の森神社梯子獅子、津名ハイツ、あじさい公園。

 淡路全域に係るものとしては、12点。サンセットライン、人形浄瑠璃、御食国国生み神話、地場産業、巡遷弁財天、果物、淡路の酒、野菜・米、だんじり、淡路牛、海産物。

 それぞれ、異論等有るところでしょうが、当時は、1市10町とも相談しながらの作業結果でした。実に半数以上が淡路島関連でした。

 その事は、淡路島に訪れる観光入り込み数約1千万人前後の、実に52%前後が、淡路市を訪れている結果にも、繋がっています。

 それらを踏まえて、淡路市として、ゾーニングのイメージの再構築に入っています。

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 例えば、案として

(1)岩屋・東浦地域――夢舞台群を中心に観光交流と定住人口整備

(2)北淡地域――震災記念公園の観光交流、浅野文教地帯整備、北淡インター周辺の商業集積

(3)一宮地域――芸術文化交流と地場産業整備

(4)津名地域――スポーツ交流と都市機能の集積整備

(5)全体  ――スポーツ観光交流とベットタウン整備

 これらに伴い、現在、資産として有るものの条件整備を整えなければならない事を、早急に処理すべく作業に入っています。

 例えば、アソンブレホール隣接地の未利用の埋め立て地は、護岸がコルゲートケーソンのため今では、民有護岸のままで、土地としては、完成品ではありません。手法を検討して改修整備しなければなりません。

 花博跡地も、今の原則一括利用のままでは、開発はなかなか進みません。分割による多様な方策の検討を模索しなければなりません。

 関西国際空港の土取り跡地の利用も進んでいません。「ザ・ビレッジ構想」などが有る中で、地元の環境づくりを行政主導でする必要があります。

 都会と農村部の協調が、日本の方向性を定める決定的要因だと思います。

 ゾーニングが、絵に描いた餅にならないよう、論客派、理論派、の次に来る行動派として、淡路市はその存在価値を持たなければなりません。

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 私は、津名町志筑に生まれました。海岸線の埋め立てにより地域は、随分変わりました。見た目には、市街地がそれなりに整備され、海に面した道路整備の環境は美しいと言っても、言い過ぎではないでしょう。

 しかし、この街にはそれを維持する財力と、人的ストックが十分と言う分けでは有りません。

 将来を見据え、市全体のバランスを計りながら、自分自身がどう係わったか、説明責任を果たせる行動をする時、それが今です。

  1. 2008/08/15(金) 22:16:47
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