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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

故郷の雨4とは?

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21歳の夏、「詩の言葉」と題したメモが在ります。

「僕にとって、詩とは何で在ったか。僕は、意識して語るのを止す心算である。何故ならば、過去の詩は、もはや、現在の僕自身にとって何をも意味しないのだから。それは、僕が嘗て書いた詩が、その事実となって残っているだけで十分であろう。
恐らく、これからも僕は詩を書き続けていくであろう。そこで、これから僕は、どのように詩を追求していかなくてはいけないか。詩とは文章の中にあって貴族であり、又、貴族でなくてはいけない。それが宿命なのだ。故に、僕自身のロマンを背景とした美の創造、まず、この追求をしていこう。そうしながら、新しいものを見つけ、求めていこう」

言葉というものに一番拘っていた時代の文章にしては、稚拙で言葉足らず、ただ、姿勢だけは、今も変わっていない。

故郷の雨1は、「淡路島雑感」、総合事務所としての初代淡路県民局長の立場で、2は、「淡路市雑感」、初代淡路市長としての立場で、3は、地域経営に携わる中で、「淡路島市への道」と、述べてきました。

還暦を越えて、故郷の雨4の副題は、「心は少年」か?

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家の近くを、宝珠川が流れています。旧一宮町遠田を水源にして、池ノ内、王子を経て静御前の墓裏から、津名港に至る。半世紀も前は、子供達が魚釣り水遊び、洗濯にも利用された清流が流れていました。そこの湧き水は飲料水にも使用されていたほどでした。今は、近づく人影は無く、有ろう事か、自転車が多く投げ込まれ、荒廃しています。

昭和49年から4年の歳月をかけ大改修が行われてから、三十数年、志筑市街地は幾たびか洪水に悩まされてきました。

今、志筑川改修、そして宝珠川改修を経て、福田寺後方から御大師橋付近に至る放水路約780メートルの完成で、想定の冠水防御と河川の美化等も図っています。

こうした事は、二期目の市政執行に当たり、「世界的観光立島・淡路市」を標榜し、後継者達に夢を託すための、伏線として、したたかに用意してきた一手段です。

そうした環境の中で、今、改めて、少年の時を敢えて再確認しながら、故郷の雨4に挑戦します。

二期目の市長選挙は、私にとって、想定の範囲外のことが多く有りました。有り得ない選挙の成立、常識とは程遠い視点、そして結果。何よりも、新しい出会いがある中で、寂しい別離も有りました。

別れは、私個人の視点だけかも知れませんが、語ることはしません。全て、私の責任だからです。

故郷の雨4とは、そうした事への本当の意味での決別の詩でもあります。

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勝ち目の無い戦いに、向かって行かなければならない時、必要なものは、「少年の心」

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  1. 2009/10/21(水) 16:03:13
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