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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

平成22年年始の挨拶。(概要)

朝陽2222


(礼の始まり)皆さん、改めまして明けましておめでとうございます。
今年は、合併、6年目に入ります。

(大改編の年)
23年度から予定されている、組織、予算の大改編の準備の年になります。
色々な試行、社会実験などが行われていきますが、仕分け作業も導入していきます。工夫検討を重ね将来の淡路市のために努めて下さい。

(世界的観光立島・淡路市)
一方、世界的観光立島・淡路市を目指して、大きく舵をきる年でもあります。
明石海峡大橋無料化の社会実験は、今年については先行き不透明ですが、いずれにしてもこれまで島であるがゆえに守られていたものについては厳しい状況が想定されます。
合併の意味、行政の透明化と効率化の適正な推進を図る中で、より以上の5地域融合を目指し、これまでの不適切を是正し、行政の不作為を廃して、淡路市行政の質を高めていく年としなければなりません。
効率化の推進、職員の大幅減の状況の中で、物理的に総合事務所の事務処理内容も見直さなければなりませんし、そのために、出前市役所のイメージを前もって展開してきました。一宮体育センター・中学校体育館の合併施工で、5地域の災害有事等の核拠点が整います。地域交流センターに、給食、配膳そして防災機能が整い、やっと他の2市並みのインフラ整備が出来る年になります。
ここまで手間取った要因は、阪神淡路大震災の財政ダメージに尽きるわけですが、職員全員の協同作業で何とか克服できた事により、これらの事業展開が可能になったわけです。
そして、これからより以上の質を高める行政サービスを希求しながら、火葬場、ゴミ処理施設の整備をし生活の基盤を確立しながら、定住化の促進の施策を実行に移していく年でもあります。
洲本市長は、淡路一市の構想を明言しました。私達もまた、その事の可否を含めて、備えなければなりません。
変化の波は、想像以上に厳しい状況です。このような時には、これまで以上に行政と民間が一体となり地域全体の活性化に努めなければなりません。
世界的観光立島・淡路市を標榜し、観光資源を地域住民との協同作業で活かしながら、地域コミュニティーの再生に努め、集約と散開のダブルスタンダード(二重の基準)を展開する政策戦略を推進しましょう。
後、三ヶ月、21年度の事業をしっかりと処理し、22年度に備えましょう。
最後に、年当初に当たり、デフレスパイラルの危機感に住民、市民の視線は、公務に対して、色々な意味で厳しくなっています。
これまで以上に、公務員という意識、質の高い倫理観を大切にして、努めて下さい。

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  1. 2010/01/04(月) 10:17:23
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津名学としての矜持。

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 淡路島の考察としては、洲本学、津名学、そして淡路学を書かれた福谷先生の名著が有ります。私達後輩としては、その意を受けて淡路島学の考察を進めなければなりません。福谷先生の帰結は、「淡路島一市」でした。私達は、平成の大合併の流れの中で、やむを得ず、3市体制を受け入れました。昨年、柳洲本市長は、淡路一市を目指すと、議会で宣言されたようです。
 さて、過疎少子高齢化の問題は、都会の団地等で見られるように、淡路島だけの問題ではありませんが、淡路市は、阪神淡路大震災のダメージと、この不効率(不成形)な地形課題により、より以上のハンディーキャップを背負っています。
 しかし、そのハンディーキャップを、視点を変えて、プラス要因として利活用しなければなりません。それが、世界的観光立島・淡路市宣言でした。
淡路島には、敗戦後、三つの転機が有りました。まず昭和の大合併では地域格差の解消等。次の平成の大合併では、淡路島一市の創成に近づきました。三つ目は、明石、鳴門大橋の架橋です。利便性の背後には、島であるが故に、守られていたものの喪失、崩壊が有りました。そして、いよいよ、橋の無料化が現実味を帯びてきた今、これまで苦渋を辛抱し続けてきた、私達、島人は、自らの力で身の丈に合った、故郷復権を、後継者のためにしかけなければなりません。
 奇しくも、淡路JCが、今年度のテーマに、「市民討議会」を選択しました。
 これは、視点を変えようといった事からの発想でもありますが、淡路市も、百年を越える歴史を持った小学校等の統廃合を実施しています。それは、子供の教育の場としての学校と、地域の生活拠点としての施設を区別することで、身の丈に合った将来の市政運営に備えるためです。
 そして、世界的観光立島・淡路市を標榜し、観光資源を地域住民との協同作業で活かしながら、地域コミュニティーの再生に努め、交流人口等と漁業、農業、畜産、花卉、そしてお線香などの地場産業、地場産品の相乗効果を、加速させます。
 旧5町の融合の道筋に一区切りがついた淡路市は、その地形、人口分布、交通網などの課題を解決するため、単なる集約ではなく、二眼レフ的機能を発揮して、集約と散開のダブルスタンダード(二重の基準)を展開していく中で、以下の展開を図ります。
 目標として、1淡路市の明るい未来、あらゆる活性化の実現を目指す。
        2淡路市の安全安心、夢のあるセーフティーネット(守り)を構築する。
        3行政の不効率の是正を推進し、小さな市役所を目指す。
 具体的政策、1持続可能な行財政の確率。
         2目標、数値、スケジュールなどの公表。
         3市民と共に、地域の運営を推進する。
*そして最終目標は、将来の世代に誇れる、街創りの着実な推進を図ることです。
それは、合併の過渡期に遭遇した者の、使命であり矜持でも有ります。

  1. 2010/01/09(土) 14:42:34
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