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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

心は少年(ウオーターアンドライフ。マイワールド)淡路市長 門 康彦

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関西大学文芸部千里山文学の部室は、正門から学舎まで伸びる地獄坂の途中、尚志館の中に在りました。春、部室の窓から入ってくる桜花に将来の夢を託したものです。
あれから、四十数年、仲間の中で作家として残ったものは、一人。
これまで、ありとあらゆるものを遣り尽くし、した事のないのは殺人くらいと冗談を言ってきましたが、結局、ものになったものは、皆無に近い。
文学の世界では、砂楼の伝説という詩集、故郷の雨、故郷の風のエッセイ等を刊行しましたが評価はイマイチ。随分昔に、文學界同人雑誌評で、「この人有望」と評価されたまま今に至っている。
武道の世界では、空手4段の他、剣道初段、柔道初段、古武道など、一人武闘派を気取っていましたが、最近は坐骨神経痛なるものが発症。身を守るのにピストル片手に必要な毎日となっています。
音楽も、ギター、ピアノ、尺八、太鼓、クラブ歌手等、片っ端からやりましたが、久しぶりに再開したピアノでは、スタンドバイミーを両手で弾くのに凡そ2年を要し、歌は素面では歌えない状況、指笛もヒーヒーとしか鳴らない惨状です。
スポーツでは、小学校時代の相撲(二軍)の主将を初め、射撃も東南アジアでは筋の良さを評価され、した事の無いのは、スカイダイビング、マラソンぐらいですが、今は、鏡に映った我が筋肉はどう見ても他人の体としか見えない。
趣味に至っては、囲碁、将棋、マージャン、パチンコ、競馬、カジノなどかなりの線まで行きましたが、100%勝たないと収まらない性格が災いして最近は、触れる事も有りません。
結局、定年途中まで努めた行政の世界が、何とかマイワールドと言えます。
一番長かったのが、県庁財政課。その他、高等学校現場、教育委員会、農林水産部、土木部、企業庁、淡路県民局、そして最後が兵庫県代表監査委員でした。
多くの経験をしましたが、何か三つ上げるとすると、県議会との窓口担当としての財政課勤務、市町合併、そして淡路広域水道の合併です。
県議会との調整折衝事務は、孤独な仕事でした。特命的な仕事で同じ財政課の職員にも理解されない事も多く有りました。
市町合併では、時の県民局長として、淡路島1市10町の中で、一市運動にも是々非々で対応し、結果として、今の淡路市の市長になる切っ掛けとなりました。
広域水道の合併は、5年前に本来ならば、神戸からの本土導水の条件として淡路島全島で給水事業としておかなければならなかったのですが、行政合併を優先させるという事で5年延長された後始末でした。平成22年4月1日から、三市が合併した淡路広域水道として出発しました。不思議な巡り合わせの結果です。
いずれもが貴重な経験でしたが、どの様な事でも、嫌な体験、したくない見たくない事は有るものです。
その様な時に、自分を支えてくれたものは、「心は少年」と言う自戒の言葉でした。
桜花舞う窓の向こうに広がる青空に見た夢。その世界を忘れないという矜持。
故郷、淡路島の土に戻り、風になる事を誓った今も、この言葉を心に抱いて今が在ります。
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  1. 2010/06/01(火) 09:18:48
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津名高等学校90周年を祝す。 淡路市長 門 康彦

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淡路市を代表し、そして第15回生の一人として、創立90年の節目を、お祝い申し上げます。
平成14年7月、81周年記念の講演をするため、30数年ぶりに母校(現関西看護医療大学)を、淡路県民局長として訪問をしました。「8百人の生徒のうち何人が最後まで、起きていてくれたか?」と、講演概要を故郷の雨1に自嘲気味に書いています。当時、多くの同級生も参加してくれました。
それから時は流れ、平成17年5月、現在の番匠ゲ丘の新校舎の竣工式テープカットに、淡路市初代市長として参加した歴史の巡り合わせは、人知に図りがたいものが有ります。
伝統が人によって作られるものであるとしたら、津名高校にとっての人とは何か?
校歌に、「人となる日をいま待つ我ら」と有ります。これまで、多くの人材を輩出してきた学び舎は、その時折に姿を変えて今が在ります。正門は、南側に面していますが、県道大谷鮎原神代(66号)線コスモス道路に面した裏門の道は、多くの人々の協力で繋がりました。その道路に面して建つ同窓会館もそうです。校舎の建設に当たっても、その建設場所の決定から、工事の効率化に至るまで、多くの人の努力の結晶でした。
人と人とが協力し、色々な事を積み上げ、明日へ向かっています。
奇しくも、敗戦から60年の節目を迎えた新校舎移転の平成17年4月、新生淡路市も出発しました。あれから5年、90年の節目を迎え津名高校は、淡路市と共に歴史の歩みを続けています。
「世界的観光立島・淡路市」を標榜する淡路市は、教育文化の振興に当たっても、公私協調の連携を強めていますが、看護大学、医療専門学校、そして景観園芸学校等、多様な施設群が県立高校と連携することも必要です。
そして、その核として津名高校が機能してこそ、母校としての存在価値が有ると信じています。人とは、単に生物学的存在そのものを意味するのではなく、生活、文化、そして夢等形而上的なものの総称でなければなりません。
10年後の、津名高校百周年、今の在校生18歳は28歳になっています。淡路市は、他の例に漏れず、過疎少子高齢化の影響を受け、地域経営に今以上の労力を費やしている事でしょう。
その時を想定して、過渡期の今、我々の世代がその対応に努めています。出来うる限りの事をして、後継者に託します。「人となった若き指導者」として後輩達が市長を引き継ぐ事を祈念しています。
煌めく陽光、澄んだ空気、静謐な環境、そして吹き抜ける風は、美しい淡路市そして津名高校に繋がっています。
更なる発展と活躍を、5万人市民を代表しご祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

  1. 2010/06/15(火) 09:18:23
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淡路青年会議所・島民討議会に期待する。 淡路市長 門 康彦

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 昭和の大合併で1市10町が生まれ、昭和60年鳴門海峡架橋、平成10年の明石海峡架橋(両橋とも国道28号)を経て、平成18年現在の3市体制になりました。その時代の流れの中で島民はこれまで、個々人としては比較的裕福な生活を享受してきました。しかし、島が物理的に島でなくなり、しかも実質的に島的課題を解決しなければならない今、島民自身が具体的な街づくりを提案する試みは素晴らしい。
 淡路市は、「今が未来の扉を拓く」視点から、「世界的観光立島・淡路市」を標榜し、1世界的観光地への夢を求め、2安全安心生活への故郷作り、3美しい淡路市への未来を創造することを目指しています。基本的な戦略は、1食文化の展開、2観光とスポーツのアピール、3雇用の創出ですが、それらの戦術を島民討議会に期待します。
 美しい淡路市創りのコンセプトが、今の討議を経て、淡路青年会議所が目指す、未来の「淡路島市」へ繋がることを祈念し期待のメッセージとさせていただきます。
 頑張ってください。

  1. 2010/06/17(木) 14:19:37
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淡路市の近況報告   第15回生 門 康彦(淡路市長)

5町が合併してから、5年が過ぎました。
懸念されていました財政課題も、指標上は他市並みになりました。10年の期限の内、残り5年間で身の丈に合った持続可能な財政の構築を図っていきます。
さて、目新しく動き出しているものと言えば、西海岸では、貴船の日本でも有数の模型飛行機場。イベントの時などは、地元の人も即売などでコラボレイトしています。そして、何処まで解明されるか夢の有る五斗長の垣内遺跡。今、徐々にその姿を見せ始めています。また、一宮では多賀に中学校の体育館が完成し、これで五つの中学校が、平等に体育行事が開催出来るようになりました。
山頂部分では、花さじき周辺の、風車。12機がエコエネルギーとして島のシンボル計画として進められています。
東海岸では、岩屋港などで、明石海峡活性化プランの整備が進行しています。
また、津名の埋立地の市庁舎周辺に、防災センターと給食センターとを併設した市民交流センターが開設しました。その周辺には、メガワットソーラー施設の建設が始まります。周辺の公共施設の1年間の約半分の電気を賄い、土日の使用量の少ない時は、売電します。電気スタンドも設置して、電気自動車に注電もします。エコエネルギー、環境教育の拠点としても期待されています。
企業誘致では、既に7社が操業を始めています。特に、北淡東中学校の跡地に誘致した山本光学では、高校生5人が新規採用されました。そして、花博跡地、間建設等の土取り跡地にも、色々な照会が有ります。将来を見越した企業の誘致を模索しています。
淡路市のこれからのコンセプトは、「世界的観光立島・淡路市」です。
今が未来の扉を拓くという視点から各種施策の展開をしていますが、特に今年の狙いは、諸外国との交流、中国浙江省義鳥市との小商品シティー構想、韓国南海郡との島サミット構想など企業誘致も想定にいれた展開です。
そして、「ふるさと納税1億円作戦」です。これまで、件数、金額で総合県内1位の実績を踏まえ、町内会等にも協力を求め、集まった浄財は地元に還元する方式で、有志からふるさとに心を届けてもらう壮大な作戦を通じて、故郷を再考してもらいながら、最高の故郷を再生しようとするものです。
皆様のご協力をお願いいたします。
さて、母校、津名高校は、90周年を迎えようとしています。阪神支部の活動が、その後押しをすることを祈念しまして、報告とさせていただきます。

  1. 2010/06/24(木) 22:11:25
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