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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

誰が為に法律は有るのか?

「明石海峡大橋が、有料道路として管理運営されている事は、現行法上問題は無い」という意見が有ります。
そんな当たり前の事を、殊更、言及しなければならない所に問題が有ります。法律は国民のために有るので、おかしければ直さなければならない。
1代替の道路、選択肢が無い道路を有料にするのは、悪代官のする事。
2明石海峡大橋は、国道であり、生活道路。
3架橋前は、数多くのフェリーボート等船便が有り、雇用の場が確保されていた。船着場、駐車場等に商売、生活の場があった。それらが、壊滅。
4島内の生活を支える交通網が、消滅した。
5島民は、物理的に島でなくなって便利さを手に入れた代わりに、結果として、公共交通不在難民となり、高い通行料は、活性化を阻害し、過疎化を進行させている。
こういった状況にある橋を抱えているのは、淡路島だけです。
その上、淡路島は、主に、第一次産業と観光の島。高速道路を突きぬけさせて、橋げた状態のまま放置するのは、不作為の最たるものと言わざるをえない。
そういった事で、生活道路である国道28号の橋、明石海峡大橋と鳴門大橋は無料でなければ理屈に合わないと訴えてきたわけです。
国民が困るような法律を錦の御旗のように飾るだけなら、行政は要らない。
鳴門大橋は鉄軌道併用橋、明石海峡大橋は吊り橋、といった意味不明は、かつて淡路島に建設予定されていた関西国際空港の事業が取り止めになったからだと引き継いでいますが、そうだとするなら余計に、島民の利便性を確保してもらわなければ理屈に合わない。
終局、淡路島の活性化は、この両橋の無料化にかかっています。
都会は、田舎の犠牲の上に存在しているという事を肝に銘じないと、日本の未来は暗い。
勿論、両橋の無料化による光と陰を、島民は覚悟しています。

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  1. 2010/09/01(水) 09:20:16
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島の不思議な物語外伝。

「理不尽を斬る」
持って生まれた性分は治しようが無い。小学校1年生、6歳で、担当の先生から、通知表の評価に「潔癖過ぎる」と書かれました。そのまんま大きくなり、偉そうにする相手を許さない言動は今に至っています。特にそこに理不尽が重なると、無視すれば済む事を言ってしまいます。
県の受動喫煙防止対策検討委員会に、市町代表で出席しました。会議自体は真剣な会で有意義なものでした。論点は大別して、二つに分かれていました。
1完全禁煙が世界の常識。嫌煙権は実はきれいな空気を吸いたいという健康希求権、すなわち基本的人権であり喫煙権に優先する。
2公共性が高い場所、学校、託児所等の施設は、禁煙を含めた規制が適切。その他は、タバコの煙を選べる環境づくりをする。
すなわち、タバコを害悪とする立場と、嗜好品として許す立場の違いで、その行政的対応は、難しいものが有ります。
私は、市町代表として、依頼されていた2件について、発言しました。
1県条例による負担増を、市町に課さない事。(これは、答えは見えています。タバコ税は淡路市でも3億円程度有りますから)答えは見えていてもこれまでの経緯から、一言、言わざるを得ない。
2タバコ産業関係者からの柔軟な対応への依頼。
この観点だけで、発言しました。
すると、遅刻していた委員が、「県庁職員であった貴方が発言すべきでない」といった趣旨の嫌味な発言をしました。尊大な態度で、名簿で確認すると、何と教育関係の人間でした。
私も、顔と名前だけは知っていましたが、話をしたことも無く、私の事を何処で知ったか、多分そんな人間ですから、利害関係者として対峙した時、私が公平な態度を取った事に反感を持っていたのでしょう。
それぐらいしか思い当たる事は有りません。
いずれにしても、依頼されて出席した委員会だったので、「発言を求められたから」と言い切りました。すると、「私もそうだ」といった意味不明の発言をしました。
相手の無礼な態度に腹を立てた自分自身がアホらしくなり、そのまま黙って座っていました。
理不尽な事に立ち向かう性格、どうにかならないか?
島の暗い夜に向かって呟きましたが、当然、答えは返ってきませんでした。

  1. 2010/09/24(金) 10:08:29
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