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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

津名高校創立90周年記念式典挨拶。   H22.10.10.13時30分~

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10年前の記念講演で、原稿無しでしたため、高校生には不評、マスコミには舌禍騒動と報道されたので、今日は、原稿を用意しました。
志筑町立から数えて90年、1948年に兵庫県立津名高等学校になってから、62年、記念の式典に当たり、時の淡路市長として市民を代表し、母校、津名高校の15期生の一人として、お祝いのご挨拶を申し上げます。
10年前の80周年の記念講演に、OBの一人として、淡路県民局長の立場でお話をした事が有ります。その時の三年生は、もうすぐ30歳になります。まさに、瞬く間に時は過ぎていきます。
私の家は、現在の関西看護医療大学のテニスコートの前に有ります。津名高校がそこにあつた時は、野球のグラウンドがあり、家の隣は校長官舎、その隣は武道場でした。
もうその時のことを知る人は、少なくなっています。
そして、多くの先輩達は、現在の番匠が丘の校舎の事を知りません。
散逸する卒業生という構図は、5町が合併した淡路市にも、一つの課題を投げかけています。集約の難しさです。
市長としては、東海岸と西海岸、市の南北に位置する二つの高校のバランス有る発展を、そして卒業生の一人としては、長きに渡る歴史と伝統ある母校の更なる発展を祈念します。
しかし、現状の少子化の流れを感じる時、淡路島のトータルとしての教育のあり方も、三市の時代において、確立、発展を模索していかなければなりません。
幸いに、淡路市には、関西看護医療大学、関西総合リハビリテーション専門学校の上級教育施設が施設運営を展開しています。
それらと、相互連携しながら、進んでいる企業誘致の雇用の場の創出と相まって、更なる発展も期待できます。
一方、我々OBとしては、在校生の教育環境の確保は勿論の事、魅力有る母校の発展を、例えば、大学進学の推薦枠を確保する等の模索を、これまで以上に真剣に推進させなければなりません。
それが、結果として、淡路島の教育水準の質の向上にも繋がり、将来への布石にもなるはずです。
さて、在校生の皆さん、皆さんは、限りない可能性という宝を夫々が持っています。
その可能性の宝を、有意義なものにするかどうかは、皆さん一人一人の自覚に係っています。
これからも個性溢れる、津名高校生の矜持を大事にし、母校を愛する心を大事にして下さい。
さて、今日のこの日が、創立100周年を迎える礎として評価されるよう期待し、参加された各位のご健勝にてのご活躍を、ご祈念申し上げ、創立90周年のお祝いのご挨拶とさせていただきます。

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  1. 2010/11/07(日) 14:21:28
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「淡路市の閉塞感を打ち破るには?」

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かつての政官業のもたれ合いは修正しなければならない。
しかし、最近、こう言う指摘が有ります。
「最近の世界の様子を見ていると、新しい、政官業の関係をどう構築していくかを、真剣に議論する必要がある。
最近、アフリカを訪れた人が、何処に行っても中国人が居るのに気づいた。どの国に行っても、中国人が道や橋の建設に従事している。
中国の狙いは、アフリカの大地に眠る資源。国家戦略として進めている資源外交が、アフリカの隅々まで張り巡らされている。
永年に渡って、アフリカ諸国を政府開発援助(ODA)で援助してきたはずの日本は、残念ながら資源争奪戦では水を開けられているのが実情。政官業の連携不足がその背景に有る。
最近、トップ外交の大切さを認識した動きが有るが、こうした対応をもう数年前に始めていれば、もう少し日本のプレゼンスは高まったいたはず」

国レベルとして、円高による産業空洞化を食い止め、日本国内の雇用を維持していくためには、政治と産業界、そして官僚が知恵を絞り、連携しなければならないという事。

小なりと言えども、淡路市も、座して死を待つより、議会、行政そして産業界が連携して、あらゆる可能性にチャレンジすることが必要です。
例えば、義烏市との相互交流も、業からの要望も有る、お線香、瓦、海産物などのビジネスチャンスの開拓の布石。
淡路島が島であるが故に守られていた、単純な図式でやっていける時代ではない。
既に、南あわじ市のある青年社長は、単身、上海に乗り込み、自社の海産物の販売に孤軍奮闘している。
政官は、そうした業の手助けをすることが、今、求められている。

ふるさと納税にも見られるように、今、自分達の置かれている状況を的確に把握し、所掌するもの出来ることを、きちんと認識した上で、迅速な行動を取ることが求められている。
当事者が当事者能力を最大限に発揮する努力、その結果が、淡路市の未来に繋がる。

  1. 2010/11/20(土) 10:27:55
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