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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

市長からの手紙(H27.8)島人の 願い叶えて 船走る

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明石海峡大橋、素晴らしい世界一の吊橋です。そして、神戸と淡路島を結ぶ生活道路、国道28号線です。残念なのは一つ、自転車と125CC以下のバイクが走れない。架橋後、17年間島民と国民は乗ったままの通行を祈願していました。
この度、国、県そして明石市、洲本市、南あわじ市と連携して、海峡明石を新造船が走ります。ミニ・フェリーボート「まりん・あわじ」の就航です。
これで、これまで四輪自動車で運んできて楽しんでいたサイクリングが、自転車で来て、自転車で帰れる事になりました。多くの関係者の皆様に代表してお礼を申し上げます。
さて次の目標は、訪れる観光客の皆さんから要望の多い、きめ細やかな公共交通の整備です。勿論、交通弱者にも配意し、市内、島内、そして、県立医療センターへのアクセス、通勤、通学バスの島外への確保等です。
解決しなければならない課題は少なく有りませんが、工夫と努力により住み易い環境整備を目指しましょう。
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  1. 2015/08/06(木) 20:59:08
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淡路市合併10年の検証(富島土地区画整理事業)

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不思議な巡り合わせが有ります。2010年(平成22年)3月発行の、「北淡都市計画事業・富島震災復興土地区画整理事業・復興誌」の県道富島幹線開通式(平成13年)テープカット写真に当時の県民局長、私の姿が有ります。
1995年(平成7年)の兵庫県南部地震の旧北淡町の中で最大の被害を出した富島地区の復旧に当たり、当時の貝原俊民知事が出した結論は、創造的復興とするため土地区画整理事業の手法を導入するという事でした。
平成8年の事業決定から完成まで14年の月日を要しました。整理しなければならない課題が輻輳していたのが要因ですが、事業に関わる個人の悲しみの思い出等、不慮の事故死という不条理な出来事等に遭遇した事への整理がなかなかつかなかった感情問題にも有りました。
最終的には、住民同意の原則を最後まで希求しながらも、時間切れぎりぎりの所で、直接施工手法を導入し、国交省にもご指導をいただきました。
直接施工は、強制執行と多くは誤解されていますが、区画整理事業の一手法であって、意思に反してするものとは違っているのですが、意見は多様です。

淡路市がやむを得ない措置として対応した、東浦世界平和大観音像の緊急対応安全確保工事も同様の課題を抱えていました。
平成15年3月、淡路県民局が編纂した、「風土光学的手法による淡路地域イメージ戦略調査事業調査結果報告書」の中に、こう記載されています。
「NO54、「世界平和観音像」東浦町の空を貫くランドマーク。世界平和観音寺に在る大観音像。総高100M(台座20M)20階建の像。建立当時(昭和57年)は世界最大の観音像として話題になった。内部には、世界平和観音寺、美術館、博物館、展望台等が在る。展望台は観音像の首に位置し、大阪湾を見渡す事が出来る。真っ白い躯体の観音像が青い海と空に映え、淡路東浦のシンボルとなっている。」
因みに、淡路島の資産1,650件の中から厳選された125の内の一つでした。そして、風土資産とは、景観10年、風景100年、風土1,000年と位置付けられ、景観は形態変化に伴い変貌し、風景は壊されずに残り、そして風土は人々の心象風景として定着するものとされています。

それから約30年、淡路市に在る観音像は、その存亡の危機を迎えていました。
占有者が不在で、債権者が居る状態です。(H26.8相続財産管理人=民法918条注意善管義務)
正面玄関の扉の一部が壊れていて、人の出入りが自由。ガラス扉も一部開いており、十重の塔の屋根はその銅板が飛散し、不特定多数の大人や子供たちも遊びに入っている情報も入っていました。
強風等によって市民に危害が及ぶ事が想定され、その上、未確認の情報でしたがアスベストの存在までもが疑われていました。
市民の生命財産を守るために、最低限の調査等をしようと、司法関係者に相談をしました。
「その行為は、債権者から損害賠償等の訴訟を提起される可能性が有る」との見解。
「行政指導は、所有者が居ないので出来ない」現実。
「これは明らかに、現行法制の不備。無料であるべき国道、生活道路の明石海峡大橋の通行料を、基本法を曲げて別の法律を作り法外な料金を取りながら、市民、国民に被害が及ぶような事を結果としても、黙認している事は、法律を作る立場にある方々の不作為ではないのでしょうか?」等と言った事とは少し違いましたが、一般的には、日本全国でも同様の状態が放置されていて、マスコミでも取り上げられて批判の対象といった可哀そうな現実に有りました。

「ほおっておけない!」合法と言う名の犯罪行為がまかり通る現代日本、何処かおかしいと、担当部長が義侠心で、辞表を懐に緊急対応安全確保工事を施行しました。
巡り合わせとは言え、富島区画整理事業の直施(直接施工)を英断した担当部長でした。

  1. 2015/08/24(月) 20:23:53
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