故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

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バーベナあわじとの出会い

 二十七年ぶりの帰郷。他町へ遠征する時に守ってくれた少年達の姿は無い。青年達が乱舞していた憧れの街、洲本に、単身赴任したが昔日の面影は無く、故郷淡路島は、架橋と本土導水で物理的に島でなくなり、過疎、少子、高齢化の地域に変貌し、私も変わった。

 早朝三時、唯一の繁華街ローソン前に屯する子供達の前を通る。背広にネクタイ、片手に書類鞄、時間帯には理解不能の姿に黙り込む子供達を尻目に、内心は「因縁を付けられたら逃げるか闘うか」新聞の見出しを考えながら通過して淡路県民局に出勤した。

 薄明の中、静寂に包まれた殺風景な事務室に見事な胡蝶蘭が咲いていた。それが「バーベナあわじ」との出会いであった。

 「人生は一生の間で何人の人と出会ったかで変わる」と言われる。再会も又然り。上田会長のご主人は故板野副知事の知己であり、副会長の小久保さんは北淡町長の奥様、大谷さんは私の大学の友人の奥様、そして会計の田村さんは嘗ての同僚等等。
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 田舎を嘗めてはいけない。白々と明けてくる朝の光の中で、私には不釣り合いな派手な華をぼんやりと眺め乍ら誓った。因みに私には笹竜胆が似合うと言われた。目立たぬように燥がぬように、似合わぬ事は無理をせず、自然体の行政執行に努める事。

 ともすれば沈みがちになる島の環境にあって「環境文化の向上に寄与する」事を目的にするバーベナあわじの活動は、淡路全域を網羅し、その地道で着実な活動と華やかな人脈を基軸に更なる飛翔の予感を感じさせる。<つづく>

 淡路地域が新しい世紀の節目にあって、将来に対する決断を実行する今、そうした出会いは歴史の不可思議さの想いと共に新鮮であった。

 一期一会、それは理屈で証明出来ない。現代天文学によると、私達の太陽系が誕生して四十六億年、まだまだ宇宙は膨張し続けていると言われる。淡路島という地域を例えどんな形であれ共有し、そして同じ時代に生きるという事の意味を私達は大事にしなければならない。宇宙の時間帯で言うならば私達の一生なんて瞬きにも過ぎない。昨日と明日の狭間で生かされている実感を美化に託すのも限られた人生の選択である。

 新生淡路県民局は、この四月に誕生しました。一日早朝、明石海峡大橋を渡り乍ら眺めた華花と緑化の何処かに、既にバーベナあわじの努力の影が息づいていたのでしょう。

 葉月四日、美女桜は弾けました。「ヤットサー、ヤットサー」の掛け声、軽快な「よしこの」に乗って、夜目、遠目、笠の内に助けられなくても夏に蘇った青春の息吹が、祭りの中で際立っていました。審査員が評価した優秀賞はその証なのでしょう。

 与えられた紙面は尽きました。バーベナあわじの益々の発展を祈念し、淡路県民局中庭での楽しい語らいに感謝いたします。ますます強くそして何時までも美しくあらん事を。
                                    淡路県民局長 門康彦 拝
                                    会報3号 平成13年10月
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  1. 2007/10/23(火) 21:55:28
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