故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

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島人の子守唄

 淡路縦貫道(神戸淡路鳴門自動車道)淡路ICから県道一五七号を十数分南下すると東浦町楠本の丘陵地十五ヘクタールに「淡路花さじき」の景勝が広がる。明石海峡、大阪湾を背景に花の大パノラマが展開し、訪れた人々の評価は高い。投資効果、コストと評価の比較から見れば大成功の公共事業である。勿論、関係者の努力の成果に拠る所も大きい。

 その周辺にかつて「関西国際空港」を建設する計画があった。当時流行の反対運動に遭い、計画は消え、今が在る。「もしも」と言う言葉が許されるなら、空港が建設されていれば、明石架橋の実現はもっと早かったであろうし、鉄軌道が島を走り、雇用、産業は目を見張るものになっていたであろうし、USJは島の埋め立て地にあったかもしれない。勿論、それなりの痛み、環境問題が課題となっていただろう。そのかわりに私達島民は、過疎と少子化と高齢化を手に入れている。そして反対運動の主体者は島外の都会に帰り、暇な時に来島し、塵芥を残し、満足して、責任を取らない通過者として去っていく。

 それらの評価は難しい。しかし、環境立島「公園島淡路」と屋久杉保存を同次元で眺めてはいけない。緻密な検討、地味な努力が必要である。あるアメリカインディアンの種族は、自然の復元を自然に任せるという。そして中国の或る地域では緑化の方法として従来種にこだわらず、あう物はすべて人工で再生させようとしている。
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 神話の島の国道二十八号沿い、見事に育った椰子の木々にも批判を寄せる人はいる。

 各々が各々の価値観と観点で判断する。正解が一つではない事は歴史が証明している。

 新しい世紀の節目にあって、最大の課題が二つ。一つは市町合併、二つはこれからの淡路島創造である。合併問題は長い歴史の中でそれなりのまとまりを見せようとしているが、これからの淡路島の創造は言葉以上にてごわい。

 優先すべきは住民の福祉であるが、日本国における淡路島の位置からの存在感もあり、最終的には世界的規模の地球温暖化対策の観点もある。また、注意すべき事は手段の為に利用されてはいけない事である。さらに、あまりに直接的利害ばかりを追及して、理念を忘れてはならない。バランスの取れた創造が要求されるゆえんである。

 かつて『島人』が淡路島出身である事を誇りに出来たように、そして独特の人間関係が島人の美学を高めていたような視点からの淡路島の創造に、今、行動を起こす歴史の節目に、私達は遭遇している。旅人が驚愕するような淡路島の公園化を「NPO淡路緑化協会」の矜持に期待し、益々の発展を祈念いたします。

                                    淡路県民局長  門康彦 拝
                           花とみどり 淡路緑化協会 平成13年10月
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  1. 2007/10/23(火) 22:17:30
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