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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

永遠に爽やかに  五周年を祝す

 風は西から吹く。三原平野を駆け抜けた行政合併の風は、洲本、津名を巻き込んで吹き抜け、今、神話の故郷、淡路島は、歴史の転換期に遭遇している。地縁的なコミュニティーが崩壊したと言われている現代において、地域のコーディネートをどうした形でしていかなければならないか、不可思議な歴史の節目に在って、後世にどうした形で、そして夢を託せるのか、責任は重い。風光明媚、気候温暖なこの島にあっても、全てが旨く収まる事はあり得ない。各々の特質が特化され、それが調和しあってバランスの取れた地域が形成される。淡路島地域に於ても例外では無い。各々が地域のエゴを排除し、全体としての対話と調和を図るよう努めなければならない。今が、まさに歴史が動く刻である。
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 女性ならではのたおやかな感性を発揮して、おみなの会でも議論を高めていただきたい。その事がいずれ淡路島の活性化に何らかの形で繋がって行くのは間違いない。

 静かな洲本の市街を深夜一人歩いていると、足音が着いて来る。振り返って見ても誰も居ない。ふと見上げた夜空の星が目に浸みる。優れた詩は、その空白の行間の密度から生まれると言われている。この静かな風土がこれからの淡路地域の行間の密度で在るのかも知れない。星の王子様は、夜空のロマンスを背景にして映える。淡路のおみなは、何に映えるのか。花か緑か公園島か、はたまた鳥か。サンティグ・ジュペリはパイロットでもあったのでその文章に深い意味を与えた。古来、淡路島を訪れた独身の男性は、島のおみなに惹かれて生涯を共にするのが多いと言われる。おみなを星の王女様する男性の誕生が求められるが、王女様達も研鑽に努めなければならない。

 景観十年、風景百年、風土千年と言われるように、事の是非は別にして、物事は定着するのに時間を要する。五周年を迎えられる「淡路おみなの会」がこれからも、益々、発展活躍を継続され、美しさもさる事ながら何よりもその爽やかさを持続されん事を、ご祈念申し上げ、お祝いのご挨拶とさせていただきます。
                                    淡路県民局長 門康彦 拝
                                   淡路おみな 平成14年3月
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  1. 2007/10/24(水) 09:35:45
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