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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

風土工学委員へのメッセージ

 風土工学懇話会の委員をお引き受けいただき有難うございました。それぞれが忙しい毎日を過ごされておられる事を承知の上でのお願いでした。

 しかし、今までとは違った方法で、そして兵庫県では初めての試みというこれまでに無い私達、行政人としては、ある意味での冒険にチャレンジするわけですから、委員の選任に当たりましては、細心の注意を掛けました。
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 今後の淡路島の地域戦略、イメージ戦略のメンバーとしては、私は、ベストの体制が出来たと思っています。「言い過ぎの県民局長」と多くの場所で顰蹙を買っている私ですが今回だけは言い過ぎとは思っていません。

 皆様方もそれぞれの視点、価値観、そして美学を展開されて、懇話会が盛り上がるよう遠慮なく発言をしていただきたいと思っています。

 さて今、淡路はまさに「その時歴史が動いた」という刻に在ります。市町合併という将来の人々に多大の影響を与える大事業で有ります。

 敗戦後、十年程たち所謂、「昭和の大合併」という官主導の合併劇が有りました。その当時、島の先輩達は淡路島での空港建設を放棄しました。そして今、私達は騒音、公害、活性化等を失った代わりに、過疎、少子、高齢化の静寂を享受しています。

 それから、十年後、日本の島の中で唯一有りました鉄軌道「淡路鉄道」が廃線になり、また、十年後には、各種の学校建設が盛んな頃、私は島を離れました。

 そしてその十年後に鳴門海峡大橋の架橋、その丁度十年後に阪神淡路大震災が起きました。それからの淡路は明石海峡大橋の架橋により、飛躍的な変化を遂げ今が有ります。しかし、洲本市に残っていた二軒の映画館の内の一軒が廃館になり、過疎の動きは加速しています。

 過疎、少子、高齢化が何が悪いのかと言う意見も有りますが、今の私達が次世代に何を残す事が可能なのか、その命運を風土工学懇話会が握っています。

 取りあえずのお礼とご期待を書面にてさせていただきます。宜しくお願いします。
                                            平成14年7月
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  1. 2007/10/24(水) 10:26:31
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