故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

母校の移転・改築を迎えて

 三十年ぶりに母校を正式訪問した。事もあろうに在学生への八十一周年記念公演「故郷へ帰って」という演題で講堂に立った。当然の事、八百人の生徒のうち最後まで起きていてくれたのは何人か? 少しでも理解してくれたのははたして何人か? 厳しいものが有りました。

 後輩達に伝えたかった事は、川の流れは両岸から見なければならない柔軟な視点と、相手の言っている事を漠然と聞くのではなく、理解しようとする積極性と、懐の深さを持った態度で聞く事。また、ともすれば、他校に押されがちなムードを打破する事。

 そして、行政というものは一過性のものでは無く、表面上は、どう見えようと、継続関連する全体の事業であり、それ故、今の自分に関係無いと思っている事も、将来においては確実に自分達の事として関係してくる事。

 さらには、今、淡路地域にとって最重要課題は、市町合併である事等であったが、私が発信した小さな種が、例え何人しか居無くても、受け取ってくれて、小さな芽でも出る事を願って語りました。
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 私達の時とは違い、今の優秀な生徒達は、後輩の故を持って暫く付き合ってくれたわけですが、しばしの休養になった者も居たみたいで、機嫌良く送ってくれました。

 退屈な話を誰かがするのも義務の一つでしょう。自分に言い聞かせながら講堂を後にしたわけですが、その講堂、校舎も、数年後には無くなる事を思い感傷的になりました。

 校舎等は、第二グラウンドが有る番城ヶ丘で、早ければ平成十七年頃、完成する予定です。海を見おろす校舎へ通う生徒達の為に、環境整備をする事、それが、先輩と言われる同窓会の一つの大きな責務ではないでしょうか。

 同窓会館の建設、生徒達が通いやすい通学道路の新設、そして桜の木を中心とした、環境に配慮した植樹等、一つ一つの小さな努力の積み重ねにより達成したいものです。

 同窓の有志の行動力に期待するものですが、故人の力は弱いものです。団結した組織力、それが時代の節目にあって、津名高同窓会に一番求められているのではないでしょうか。

 形在るものは、何時かは消えます。しかし形の無いもの、伝統というようなものに代表される姿無き存在、それ等は永遠です。そうしたものがより完成に近づいた時、風土という、千年の歴史を必要とする文化が、その地域を代表するものを形成するはずです。

 新しい校舎と共に始まる新しい津名高を、力を合わせて創造して行きたいものです。

                                             津名高同窓会会報
                                               平成14年8月
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  1. 2007/10/24(水) 11:05:00
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