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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

「新・淡路県民局長に聞く」

従来の縦割り型組織を見直し、住民に身近な「現地解決型」の行政を目指して始動した県民局。とりわけ淡路の場合、明石海峡大橋の開通、淡路花博といった巨大プロジェクトが終わり、次なる<目標>が求められる。

 それだけにさぞやプレッシャーも大きいと思いきや、「自分でいうのも何ですが、適任では」と、確かな自信をのぞかせた。
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 津名町志筑の生まれ。三原高校事務員として県職員生活のスタートを切り、淡路教育事務所を経て一九七四年、本庁入り。以来二十七年間、財政課や農林水産部、土木部などの要職を歴任。企業庁時代には、淡路の水道や埋め立て問題に直接、かかわってきた。

 「県全体を眺めながら、常に淡路のことも見てきたつもり。帰ってきて、さあ、何ができるか、いう心境です」

 一方で、「『川の流れは両岸から見なければ分からない』と故事にあるように、本庁から眺めていた淡路と、地域の中で見る実像は違う。架橋後、古里も大きく変わったし、私も変わった。まずは、周囲の人の声を聞いて二十七年間の空白を埋めることから始めたい」

 神戸と一時間半で結ばれ、少子高齢化、過疎化が進む淡路だが、「今後の目標が、本当に『公園島』でいいのかどうか」と疑問を投げかける。

 「決して否定するのではなく、人があふれる都市を目指すのか。島でなくなっても、感情的には島であり続けようとするのか。新しい角度から見直すことが必要では」

 赴任して約一ヶ月。「まだ移動の挨拶状も一部しか送っていない。本庁に行くことも多いので、神戸の自宅と、こちらの官舎を行ったり来たり」という日々だが、「以前の忙しさとは違う。注目されているので、いまのところは楽しいですよ」と笑った。

 空手四段。毎日、腹筋や腕立て伏せを欠かさないといい、自らを「理論派より武闘派。動いてから考えるタイプ」と評する。五十五歳。
                 神戸新聞 平成13年4月
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  1. 2007/10/25(木) 10:35:45
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