故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦
愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。
一ヶ月経過 職員へのあいさつ
職員の皆さんおはようございます。市長の門です。新市が発足後2ヶ月と1週間、私が就任後、1ヶ月が経過をしました。既にいろいろな場所であるいはところで考え方を言ってきましたが、私を含め皆さんも未知の世界に突入したわけですから一致協力して対応する必要があります。
さて、淡路市のこの地区は、言われている、財政上の観点とか国の三位一体改革の推進等のことだけでなく、地域住民のために行政の効率化をはかること、淡路島全体の視点から情報を共有して相互連携をはかり、信頼関係を構築する新しい地域作りを目指すことが必要だと思います。
基本的には本来の民主主義の観点から地域住民主導の地域作りを目指し目標を設定することが大事です。例えば私が基本政策で言ってきましたように、まず3つの目標があると思います。

夢と故郷と未来、私はこういう風に位置づけました。
夢は市民とともに明るい未来の実現をめざすことであり、故郷とは市民とともに安全安心な環境を目指すことであり、未来とは市民とともに健全な財政運営を目指すことであります。
そしてスケジュール、日程としましては二つあります。一つは当面の課題の解決(戦術)であり、二つめは将来の課題(戦略)であります。まず一つ目の当面の課題の解決でありますが、これは基礎的市行政の構築であります。私の任期は一応4年でありますので、1年目、2年目、3年目、4年目としますと、まず1年目は情報の共有で課題の抽出の整理、2年目は相互連係対策の整理で課題の解決であり、3年目は他地区との共同共有であって、それも課題の整理であります。そして、最終年の4年目におきましては新市本格的稼働ということで、将来展望の構築ということになるのではないでしょうか。ただ、今言いました当面の課題の解決については、本来的には1年で解決すべきものでありますが、事を急ぎすぎるあまり解決を不可能にする場合がありますので、一応4年の設定をしました。しかし、何とか皆さんの協力によってその日程を早めたいと思っております。そして、二つめの将来の課題でありますが、淡路市の誕生にあたって最高の組織と地域を整備することが必要ではないかと思っております。それには、複合的な問題として将来のリーダーとしての人材育成を目指していきたいと、そういう風に思っております。
いずれにしましても、日本は東京が全てといわれる一極集中の流れでありますが、しかし都会は田舎があっての都会にしかすぎず、その郷里を誇りとして明るい未来の構築を目指すことが大事です。地域経済の実と言われておりますが、過疎少子のそして線香等の産業を除いて、特質する産業のない地域におきましては個人の利益と団体の利益が一致しない要素が多いわけであります。
地域の運営の責任を行政がもつのは当然でありますが、より以上の地域住民と一体となった行政改革が必要だと思っております。そういった観点から皆さんに私の提案をいたします。
まず、一つ目は市民から必要とされる職員になろうというものであります。これは特に評価を明確にする必要があります。二つ目は自分の仕事は120%を目指そうというものであります。これはまず、自己研鑽を必要とします。三つ目は組織の力を最大限に生かそうということであります。情報の共有と相互連携の設定が重要であります。
そして最後にコストを最小限におさえようというものであります。これは痛みを市民とともに耐えようということではないでしょうか。
いずれにしましてもいろんな場で言ってきました明石海峡大橋無料化宣言という風なことは、当然28号線が国道であるということから、昔からそういう議論はあったわけですけど、誰かが言わなければならないということで警鐘として宣言したわけです。最終的にはこれが交流人口を増やしていって活性化につながるのではないでしょうか。
そして最後に皆さんそれぞれが自分の仕事に責任を持ち、改革そして気がついたことがあれば遠慮なく提案をし、今の環境をみんなで変えていくことが必要ではないかと思っております。1四半期が終わった8月には各々の自己点検を含めて報告していただこうと思っていますが、これらの詳細については部長会議等でお知らせしたいと思っております。
これから災害シーズンを含めまして厳しい季節を迎えることになります。体に留意されて是非執務に頑張っていただきたいと思っております。
以上です、よろしくお願いします。
平成17年6月9日
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