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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

「市町村合併について」

 淡路市誕生は、平成17年4月。市長誕生は、5月9日。新議員28名による新議会は、8月9日。僅か5ヶ月の中で、激動の歴史の動きが有りました。この際、「市町村合併」とはそもそも何なのかを確認する事で1四半期を総括したいと思います。

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 数字で言えば、平成11年3月31日に3232在った市町村が、18年3月31日に1822(見込み)56・4%になるという事です。

 紙面が限られているので、端的に特徴を整理しますと、まず、一つは、明確な効果ですが、規模の拡大と、能力の向上に尽きます。

 二つ目が、都道府県との関係です。権限、事務の委譲等が実施され、実質的な対等化の動きに繋がっていきます。それは結果として、出先機関の見直しにも波及するわけです。

 そして、その手法においても、昭和の合併が、県が監督官庁として主導したのに対し、平成の合併では、建前上、並立あるいは協調が主流になりました。この流れから言うと、次は、市町が実質的中心となって見直し等の推進を計って行く事になります。

 そうした、歴史の必然から、私達、淡路市民がこれからどういった事に留意しなければならないか、課題は山積しています。

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 合併後の市作りですが、自立的な経営主体へと、今以上に移行する必要があります。合併により、程度の差は有りますが、それ自体が、行政改革としての効果を生む。しかしそれだけでは効果は薄い。そこに、市作り戦略の策定という大プロジェクトが必要になります。その流れは、住民の参加と、協働の促進から、地域自治組織の育成へと繋がり、最後に、住民間の融和施策として完成するわけです。

 よく、合併しても何もいい事が無いという議論を聞きますが、「川の流れは両岸から見なければならない」視点から言いますと、合併しなければ潰れていた町を市として再生したのであり、町で受けていた行政サービスを維持する為に、淡路市旧5町は、合併と言う最適な方法を選択したのです。

 補助金等の3割カットが厳しいとも言われますが、それは議論が逆なので、合併により、ゼロになる補助金を逆に7割確保出来たと考えるべきです。

 その為に、今年は、夏祭りにしても今までの継続を合い言葉に、地域の住民が協力しながら手づくりの祭りを開催しました。総じて好評でした。さて皆さん、来年の市制一周年をどうした形で迎えるか、一緒に考えましょう。「継続と融和」を合い言葉に。
                 広報淡路・市長の部屋 平成17年9月号
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  1. 2007/11/02(金) 21:25:20
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