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故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

「組織の見直し」

 淡路市行政の、2年目は、「資産の見直しと再整備」です。

 金と力が無いならば、「ヤドカリ作戦」の実行です。淡路市直接の資産ではないにしても、岩屋の大橋、東浦の国営公園、夢舞台施設群、北淡の震災記念公園施設、一宮のイザナギ神宮、津名の佐野運動公園、おのころ愛ランド公園、そして未利用地、利用し甲斐のある資産が結構、各地域に散在しています。それらの資産を有機的に連携させていく組織の整備が急がれます。

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 それだけではないにしても、5地域の効率的な連携を推進するために、今年、18年度は、組織の見直しを予定しています。

 基本的な考え方ですが、効率的な行財政運営を目指すため、事務の合理化、効率化と、職員の定員適正化を図ることとして、三つの基本方針を定めます。

 ①本庁と総合事務所の業務の明確化。
 ②定員管理としては、原則欠員補充はしない。
 ③出張所、保健福祉センター、公民館、小中学校等の統廃合については、別途検討する。

 いずれも、散在する地理的マイナス要因をカバーするため、ギリギリの見直しを積極的に展開します。

 具体的には、新設、廃止、統合等に区分されます。

 新設するものとしては、企業誘致、明石海峡大橋無料化の推進、公共交通の見直し等を担当する課。生活環境保全を推進する課。地場産業等、商工観光、水産振興を担当するセクションの充実。都市計画を推進する課。

 廃止、統合するものとしては、職務を明確にする課名の変更、戸籍の管理業務や地籍調査業務、下水道や水道部局、各種委員会、地域教育の効率化等の業務です。

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 言うまでもなく、淡路市の財政状況は、危機的なものが有ります。それは、単にそれまでの行政運営に問題が有ったという事ではなく、制度に欠陥が有った結果と言わざるを得ません。5地域に散在してそれなりの運営する方式を国は今まで維持補完してきたわけで、具体の手当が不明瞭なまま、結果として地方を切り捨てる問答無用の政策転換は、将来の日本国家の命取りになる可能性が有ります。

 自治体「破綻法」の検討で、首長の経営責任を重視する動きが有りますが、これも正直なところ、ある意味では、弱いものイジメの感がなきにしも有りません。無責任なトップヘの警鐘であるとしたら、田舎を舐めた荒っぽい思い上がりの思考とも取れます。

 いずれにしましても、こうした状況の中では、自分達の事は、自分達で守る視点から、大幅な歳入が見込めない以上、徹底した歳出削減のため、組織の大幅な見直しが、今の淡路市には避けて通れない不可欠な命題です。

                 広報淡路・市長の部屋 平成18年3月号
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  1. 2007/11/05(月) 14:27:30
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