故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦
愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。
津名ロータリークラブ週報
こんにちは。淡路市長選の折りには、ここに居られる多くの方々のご支援を賜りましたこと、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。また私の選挙はボランティア選挙でしたが、選挙後多くのボランティアの方々が市議選へと飛び散られたので、お礼や挨拶を充分出来ずにいました。それが今になってようやく出来るようになりました。お近くの方で、「応援したのに挨拶もない」と言われる方がおられましたら、「このような事情で遅れていたが、これから徐々に行われるようである。」と、是非言い訳の代弁をお願い出来ればと存じます。さて時間の関係で、今日は以下の内容でお話しを進めたいと思います。
1 産経新聞(平成17年5月24日)(『産経新聞「私見独見」』参照)
読まれた方もおられると思いますが、「市民と歩む未知の領域」と「信頼関係構築し特性を生かす」の2点について書かせて戴きましたので、未だの方はお手隙のときに是非お読み戴きたいと存じます。
2 地域経営哲学
まず言いたいことは「平成の大合併」です。「昭和の大合併」は「県主導」で実施された。「再合併」の場合は、「市主導」で実施されると思われる。それに比して今回の合併は、「対等(誘導)」ということが出来る。県と市が充分話し合い理解のうえで合併することに向かった訳です。国と地方を合わせて1000兆円の債務を抱えており、そのことからも「地方の自立」を促さざるを得ない結果である。このことを背景に、淡路市のこれから目指すポイントを2点申し上げたい。
一つ目は、どちらを選択するかである。それは琵琶湖疎水か屋久杉かである。琵琶湖疎水は京都知事が若干21歳の若者に託し京都を救った公共事業で変革を意味し、屋久杉は村に帰った若者が環境を守り人間を守るという立場で説得した、保存事業の偉業で世界遺産に名を連ねているような功績である。旧津名町は洲本と競い合ってきた歴史がある。今は洲本に少し遅れをとって、今後旧津名町の活性化は淡路市の重要な課題の一つであると据えている。平成27年には高齢化率33・3%になる高齢化問題や全国70%シェアの線香産業を中心とした地場産業の発展継続も大きな課題である。
二つ目は、近年観光客が減少傾向を示していることである。平成13年度は500万人までに落ち込み、ピーク時の半分までになった。また市民の意識調査では、東浦を除く4町は第一に経済対策、第二に高齢化対策であった。東浦はそれが逆の順位であった。東浦は国道28号線上に広がる地域で、駐車場を無料にするなど独白の視点で町全体を見据えている。そのことが、ターミナル中心に人を呼び新たな店舗が増える等、ちょっとした活性化が見えている。
3 淡路市の目指すもの
今、淡路市は「ウェルカムシティ」をキャッチフレーズにしている。5町の特色をどう生かすかが課題だ。淡路は松帆の湯、東浦は夢舞台、北淡は震災記念館、一宮は伊弉諾神宮、津名は新庁舎を含めた埋立地等々を、どう「拠点をつないでいく」かである。2007年から人口減少時代へ突入する。そのことは社会保障全体に大きな影響を及ぼすことが深刻である。そのためには効率化か重要なキーワードである。
情報発信を二つ、9月は敬老月回で祝い金の変更をした。高齢者に目標を持ってもらいたいとの思いで支給年齢を確定しより高額に設定した。二つ目は志筑川、宝珠川の改修の件で治水対策であると考えてほしい。最後に私のキャッチフレーズは、選挙前は「義理と人情」で、選挙中は「愛と正義」、今は「継続と調和」である。一例であるが、夏祭りも従来のやり方で実施した。新市一本でという話もあったが、また来年から考えることにしている。わたしは「情報の共有化」と「(共感による)信頼関係の構築」を目指しています。今後とも皆様のご協力をお願いし、又ロータリーの益々の繁栄を祈念し本日のお話しとさせて戴きます。
平成17年8月24日
スポンサーサイト
- Prevこれからの淡路を考える
- Next津名高校同窓会が目指すべきもの
コメント
コメントの投稿
トラックバック
プロフィール
Author:サイバー門友会
――心は少年――
を信条とする かど康彦淡路市長を私たちはネットを通じて応援します。
最近の記事
- 桜 咲く (04/11)
- 北原文雄さんを偲ぶ会 2017.H29.1.26.18時30分~夢泉家 (02/27)
- 市長からの手紙(H29.2月) 如月の 島に春呼ぶ 鳥の声 (02/01)
- 広報淡路新年のごあいさつ(H29) (01/04)
- 市長からの手紙(H28.12) 十二回 数えた年末 悔いは無 (12/07)
- 市長からの手紙(H28.11) クールビズ あけて季節は 秋深し (12/03)
- 霜 月 (10/31)
- 市長からの手紙(H28.10) 影伸びて 夕日が映える 西海岸 (10/01)
- 市長からの手紙(H28.9) 海人ひとの 伝説輝く 島の秋 (09/02)
- 市長からの手紙(H28.8) 灼熱の 陽に煽られて 若人飛ぶ (08/03)
- 市長からの手紙(H28.7) ふるさとの 夏の匂いは 塩の香 (07/11)
- 市長からの手紙(H28.5)はれという 二文字が似合う 皐月空 (05/06)
- 市長からの手紙(H28.3)別れの季 波間に霞む 島の春 (04/18)
- 市長からの手紙(平成二十七年十二月)砂塵舞う 島の浜辺に 心静か (04/18)
- 市長からの手紙(平成二七年十一月)五弁散り 涙の中に 花一輪 (04/17)
- 三島由紀夫への試論 1970.S45年11月 門 康彦記 (03/20)
- 淡路市公共施設整備(庁舎関係)について 2016.H28.2.20 門康彦 (02/23)
- 市長からの手紙(H28.2)父の齢 遥かに超えて 冬路行く (02/04)
- 阪神淡路大震災21年追悼事業挨拶概要 2016.H28.1.17 5時46分~ (02/03)
- 平成28年賀詞交換会挨拶概要 2016.1.6.10時半~ (02/02)
- 2016年平成28年1月4日(月)9時挨拶概要 (01/08)
- 広報淡路新年のごあいさつ(H28) (01/04)
- 淡路市合併10年の検証(冊子)挨拶 淡路市長 門(かど) 康彦 (12/05)
- 市長からの手紙(平成二七年十月)巡りくる 季節の風に 風車舞う (10/04)
- 市長からの手紙(H27.9) 夕焼けに 染まって家路 急ぐ子ら (09/06)
- 淡路市合併10年の検証(富島土地区画整理事業) (08/24)
- 市長からの手紙(H27.8)島人の 願い叶えて 船走る (08/06)
- 淡路市合併10年の検証(将来負担比率) (07/19)
- 島の不思議な物語(酒鬼薔薇・絶歌の波紋) (07/17)
- 淡路島考(兵庫県地域創生条例)2015.H27.6 (06/15)
最近のコメント
- 門 康彦です:市長からの便り(H25.2) 雪降らぬ 故郷の地に 槌音響く。 (02/03)
- 織姫:市長からの便り(H25.2) 雪降らぬ 故郷の地に 槌音響く。 (02/02)
- 門 康彦です:市長からの便り(H24.9)山里に はや紅葉の 勇み足。 (09/05)
- 織姫:市長からの便り(H24.9)山里に はや紅葉の 勇み足。 (09/05)
- :市長からの便り(H24.9)山里に はや紅葉の 勇み足。 (09/05)
- 織姫:市長からの便り(H24.9)山里に はや紅葉の 勇み足。 (09/04)
- 門 康彦です:市長からの便り(H24.9)山里に はや紅葉の 勇み足。 (09/04)
最近のトラックバック
月別アーカイブ
- 2007年10月 (49)
- 2007年11月 (48)
- 2008年01月 (4)
- 2008年02月 (3)
- 2008年03月 (7)
- 2008年04月 (1)
- 2008年05月 (2)
- 2008年06月 (2)
- 2008年07月 (4)
- 2008年08月 (2)
- 2008年09月 (2)
- 2008年10月 (2)
- 2008年11月 (1)
- 2008年12月 (3)
- 2009年01月 (2)
- 2009年02月 (2)
- 2009年03月 (7)
- 2009年05月 (2)
- 2009年06月 (2)
- 2009年07月 (2)
- 2009年08月 (1)
- 2009年09月 (2)
- 2009年10月 (1)
- 2009年11月 (2)
- 2009年12月 (2)
- 2010年01月 (2)
- 2010年02月 (1)
- 2010年03月 (2)
- 2010年04月 (2)
- 2010年05月 (2)
- 2010年06月 (4)
- 2010年07月 (2)
- 2010年08月 (1)
- 2010年09月 (2)
- 2010年10月 (1)
- 2010年11月 (2)
- 2010年12月 (3)
- 2011年01月 (2)
- 2011年02月 (2)
- 2011年03月 (2)
- 2011年04月 (1)
- 2011年05月 (2)
- 2011年06月 (3)
- 2011年07月 (2)
- 2011年08月 (4)
- 2011年09月 (4)
- 2011年10月 (3)
- 2011年11月 (1)
- 2011年12月 (5)
- 2012年01月 (2)
- 2012年02月 (3)
- 2012年03月 (1)
- 2012年04月 (1)
- 2012年05月 (3)
- 2012年06月 (2)
- 2012年07月 (2)
- 2012年08月 (2)
- 2012年09月 (2)
- 2012年10月 (2)
- 2012年11月 (1)
- 2012年12月 (3)
- 2013年01月 (3)
- 2013年02月 (2)
- 2013年03月 (2)
- 2013年04月 (1)
- 2013年05月 (1)
- 2013年06月 (1)
- 2013年07月 (1)
- 2013年08月 (1)
- 2013年09月 (4)
- 2013年10月 (2)
- 2013年11月 (3)
- 2013年12月 (3)
- 2014年01月 (1)
- 2014年02月 (2)
- 2014年03月 (2)
- 2014年04月 (1)
- 2014年05月 (2)
- 2014年06月 (1)
- 2014年07月 (2)
- 2014年08月 (3)
- 2014年09月 (2)
- 2014年10月 (2)
- 2014年11月 (2)
- 2014年12月 (1)
- 2015年01月 (2)
- 2015年02月 (1)
- 2015年03月 (2)
- 2015年04月 (2)
- 2015年05月 (2)
- 2015年06月 (2)
- 2015年07月 (2)
- 2015年08月 (2)
- 2015年09月 (1)
- 2015年10月 (1)
- 2015年12月 (1)
- 2016年01月 (2)
- 2016年02月 (4)
- 2016年03月 (1)
- 2016年04月 (3)
- 2016年05月 (1)
- 2016年07月 (1)
- 2016年08月 (1)
- 2016年09月 (1)
- 2016年10月 (2)
- 2016年12月 (2)
- 2017年01月 (1)
- 2017年02月 (2)
- 2017年04月 (1)
カテゴリー
カレンダー
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | - | - | - | - | 1 | 2 |
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |