故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

 明石海峡大橋は、明治22年香川県議会で提唱され、昭和28年原口神戸市長の架橋構想を経て平成10年まで、完成するのに1世紀以上を費やしました。

 たかだか11・3キロメートルに100年以上。それに比べ、芸術の可能性は無限に近い。

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 早熟の天才詩人、アルチュール・ランボーは、20世紀文学に影響を与え今もなお、世界にその存在を知らしめています。

 津名町から淡路市にひきつがれた「長沢アートパークアーティスト・イン・レジデンス」は、水彩多色摺り木版制作という地味な芸術に係わらず、これまで参加26ケ国、68名、日本よりも外国で評価が高いと言われるまでに成長しました。

 2006年度も、ノルウェー、カナダ、米国、英国、メキシコ、オーストラリアと世界各国から7名を迎えました。

 天才詩人ランボーには比肩するのは無理としても、まさに身の丈に合った方法で、芸術活動を継続することは、未来の淡路市にとっで大事な事です。

 これまで、淡路島は島であるが故に、制約された空間で共同生活を繰り返してきていました。それが悪いという事ではありませんが、時として外部からの進入を疎外するという行動に出る事が多く見られました。しかし、架橋により島人は、その行動規範を変えつつあります。

 日本人の公徳心が欠如されてきていると言われる現代において、田舎の持つ特質と、外国人との出会いは、人類愛に基づく地域コミュニティーの再生にも繋がります。

 そこに芸術が介在する事により、より以上の効果も発揮されます。

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 5町グループの淡路市が、真の意味での淡路市として成長するためには、明日に架ける橋を渡らなければなりません。

 これまで積み上げられてきた成果を継続していきながら、一歩一歩、橋を渡ることの意味は、大きいです。

 限られた時間での国際交流ですが、その版画コレクションは、淡路市の国際文化芸術交流の一つの核として花開くことは確実です。

 これからも淡路市長沢アートパークが、明日に架ける橋を渡り、淡路島のみならず日本の事業として発展する事を祈念し、市民にも共に、国生み神話の淡路島から新たな文化の香りを世界に届ける努力を期待して、ご挨拶といたします。

平成18年10月
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