故郷の雨 ――淡路市長―― 門 康彦

愛と正義の政治家、『砂楼の伝説』の著者でもある詩人 門康彦淡路市長の『故郷の雨』ネット版を、順次紹介してゆきます。

淡路市の今後 「他山の石」

 市の厳しい財政状況を考えると、市民と力をあわせて、新しい行政の姿を見いださなければ、新生淡路市の未来は無い。

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 地方自立を謳文句に進行した平成の大合併。市町村数、全国規模で3232→1820、兵庫県で92→41。身の丈に合った地域づくりとは、言葉を変えれば、小自治体の解消、地方切り捨てとも取れる。

 行政改革とは、歳出削減(使うお金を減らす)と、歳入増収(税金、公共料金の増額)に尽きる。結果として行政サービスの見直しに行き着く。それが嫌な首長は、今の時代においては、無用の長物でも有る。

 『自治体崩壊・経営感覚なき組織の行く末とは』富士宮市議・手島皓二氏著の中に、「極楽トンボの終焉」というプロローグが有りました。兵庫県庁在職中、極楽トンボから由来する「とんぼ会」を作っていた私には、縁有って故郷の5町合併の新市「淡路市」の初代市長としての帰郷は、兵庫県財政課との決別、エピローグでも有り、多分、富士宮市役所で何事も無ければ幹部になっているであろう大学時代の後輩(春田)が在職している事もあり、一気に読了しましたが、中で記憶に残ったフレーズが有りました。

 「議会費(目のカタキにされる議員の数)、総務費(正体不明の予算のたまり場)、民生費(本当に困っている人だけに救いの手を)、衛生費(民間委託の宝庫)、労働費(役所の使命は終わった)、農林水産費(国と県による押し付け予算)、商工費(笛ふけど民は踊らず)、土木費(かつてのスターも今や脇役)、消防費(ハシゴ車一台1億6千万円に誰が乗る)、教育費(永遠に続く校舎の建て替え工事)、公債費(何時まで続く泥沼地獄)。」当を得て妙である。

 一般会計306億円の歳出予算に対し、市税47億円の現実を前にして淡路市行政に未来は有るのかとよく問われます。

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 私は有ると確信しています。それでなければ、兵庫県内でも厳しい財政状況の5町加合併した故郷、淡路市に帰ってはきませんでした。

 障害の一つは、職員も含めた市民の意識でした。市行政としての組織作りをしながら、あらゆる方法で意識改革に取り組んでいます。

 財政力の弱い淡路市の状況は厳しい。

 企業誘致で増税を計ろうとしても、地元商工業者を守る?後継者無し、自分の代で仕事は終わるという極限のじり貧状況にも拘らず、目先の利害に拘泥して県も地元商工会も表面的な反対、の状況では、難しい。

 財政の持続可能性の確保には歳出削減しか有り得ない。

 納税者が地方税増税に理解を示さなければ、行政自ら地方財政計画の歳出を縮小せざるを得ない。

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 この地で、増税を訴え、納税者の信任を勝ち取る事が出来るのか?

 これまで、分不相応と揶揄されてきた歳出を削減し、市としての財政責任を果たすためにはどうすればいいのか。

 「子供の声が聞こえなくなる」と寂しがる高齢者に、理解を求める事は可能なのか?

                        平成18年8月
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  1. 2007/11/14(水) 16:34:44
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